晩秋から冬にかけて収穫時をむかえる「柚子」についてお話ししましょう。
柚子はミカン科の常緑小高木で、鮮やかな黄色の実をつけます。
香りが大変よく、吸い口やジャムとして使ったり、冬至のゆず湯には欠かせませんね。
強い香りで邪気を払うということなんでしょう。
私は子供の頃から柚子が好きでした。
特に、98歳になる母が作ってくれた「ゆずみそ」が大好きでした。
現在、山に移住して4年目になるのですが、山でとれる実や果物が、どれも味が濃くて驚くほどです。
家の裏にゆずの木が何本かあります。
最初は誰かが植えたんでしょうね。
今では勝手に捕っても良い木のひとつです。
(他にも柿、イクリ呼ばれる、すもも、野イチゴ、ぎんなん、栗等々)
今でも山の子は散歩の途中で見つけた実を取ってすぐ食べます。
「よその生り物を取らないようにしましょう」と私の子ども時代には教えられましたが、、、、
こんな風に、山の生活にはあまり規則がなく、自由です。
車も通りませんし、犬も猫も自由に歩き回っては、草を食べたり、う@ちをしたりします。
都会で暮らしていた頃の習慣で、犬の散歩にはう@ち用のビニール袋を持ち歩いていたら、珍しがられたというか、感心されました。
柚子には「山の柚子(原種)」と「園芸品種の柚子」がありますが、前者の方が格段に香りが高く、毎年、ゆずジャムやゆずみそを作っています。
本来、柚子の木にはトゲがありますが、トゲがない品種も売られています。
多田錦、山根といった品種はトゲが少ないです。
お子さんと一緒に収穫を楽しみたいという方はいいですね。
まずは育て方をお伝えし、ゆずの効果・効能、そしてゆずの利用法をご紹介します。
ゆずの原産地は中国、揚子江の上流地方あたりで、日本へは奈良時代に伝わってきました。
一つの重さは150g前後で、ミカンより少し大きめです。
そのままでは食べることはできない酢みかんです。
栽培が簡単なので、ガーデンニングのビギナーにはおすすめの果樹です。
自家結実性があるため、1本で実をつけます。
2mぐらいまで育ち、枝には鋭く長い棘があります。
鉢植えでも地植えでも大丈夫です。
日光が大好きなので、日当たりの良い場所で育ててくださいね。
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目次
柚子の育て方
用土
・水はけと保水性の良い土なら、土質はあまり選びません。
・保水性の悪い土地に地植えをする場合は、腐葉土をすき込みましょう。
・鉢植えの場合は、底に鉢石などをいれ、赤玉土と腐葉土を混ぜた土を入れてください。
水やり
水を切らさないように注意してください。
特に盛夏は朝夕、たっぷりあげてください。
肥料
地植えの場合は3月と10月に、完熟たい肥(素材の有機物がよく分解・発酵した堆肥のこと)または液肥などの即効性肥料をあげてください。
鉢植えの場合は、肥料切れしないよう、花後にも肥料をあげます。
病害虫
病気にはとても強い木です。
アゲハチョウの幼虫が葉を食べるので、注意して観察してください。
夏場はハダニやミカンサビダニが発生する場合があります。
その場合は葉水をあげてください。
カミキリムシ対策
カミキリムシはガーデニングをする人にとって一番の敵といえます。
まず、どのような虫か、見てみましょう。
大きさは種類によって様々で、3mm~20mmと幅があります。
どのカミキリムシも触覚が長く、足が地面に広がるように生えています。
あごの力が強いのが特徴で、別名、鉄砲虫とも呼ばれます。
狙った植物に穴をあけて、侵入し、卵を産みます。
茎や木の幹を空洞にしてしまうので、鉄砲虫と呼ばれるのでしょう。
「キーキー」となくのは危険を察した時だと言われます。
幼虫はいもむしで、半透明な白色をしています。
成長の過程で茎や幹を食べるため、カミキリムシの被害にあった株元には、おがくずが見つかります。
幼虫が成虫になるのに1~2年かかるので、狙われた植物は知らないうちに台風などで倒れてしまうという悲劇に見舞われます。
その時になって見回りを怠ったことを後悔しても、遅かりしの状態です。
とにかく、地際に木くずがないかチェックしてください。
9月頃なら 食べられた穴に市販のキンチョ-ルを 5センチはなし3秒程度噴射してください。
もし幼虫が生きているようなら、穴から針金を入れてカミキリムシをつき刺すか、木酢液(木酢液は炭焼きの煙を冷却したもの)で湿らせた綿をつめてください。
残酷なようですが、これくらいしないと大切な植物がやられてしまいます。
それほどカミキリムシは怖いものなのです。
寄生するのは決まって弱っている植物です。
産卵をされないよう、下草を抜いておくのも効果的です。
私はバラの根元にカミキリムシ対策でアルミホイルを巻いたことがありますが、効果は??
植え付け、植え替え
3月~4月が適期です。
根鉢から長く伸びすぎている根や、傷んだ根を切り取りましょう。
接ぎ木苗の場合は、接ぎめが土に隠れないように注意してください。
鉢植えの場合、2年に一回は植え替えが必要です。
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柚子の栄養価・効能
栄養価
(1)ビタミンC(果肉・果皮)
果肉よりも皮の方に、より多くのビタミンCがふくまれています。
その量はレモンの3倍もあります。
貧血や食欲不振の予防も期待できます。
(2)クエン酸・リンゴ酸(果肉)
疲労回復や整腸作用が期待されます。
(3)ペクチン(種)
ジャムを作る時に、種を利用します。(後述)
コレステロールの値を低くしたり、血糖値上昇の予防が期待できます。
(4)ヘスペリジン
毛細血管を丈夫にし、病気を予防します。
(5)セリン
皮膚の保水に役立ちます。
(6)アスパラギン
デトックスを促進します。
(7)ヒスチジン
紫外線から身体を守ります。
効能
- 抗酸化作用
- 疲労回復
- 整腸作用
- 血行改善
- 血糖値・コレステロール値の正常化
- 美白効果
- 皮膚の保水効果
- 老化防止
柚子の利用方法(レシピ)
柚子ジャム
苦くなくて美味しい柚子ジャムの作り方をご紹介しましょう。
ポイントは3回の「茹でこぼし「」と」「煮過ぎない」ことです。
材料
- 柚子 丸のままで1kg
- 砂糖 外皮と薄皮と果汁の重量の90%
- 水 100g
作り方
- 柚子をきれいに洗い、横半分に切って、絞ります(種は、とろみつけに使うので、取り分けて、お茶パックに入れておきます)
- 果汁の重さを量ります
- 薄皮をもぎ取って、ざく切りにします
- 外皮を細い千切りにします
- 外皮と薄皮の重さを量ります
- 鍋に外皮と、かぶる位の水を入れて火にかけます
- 沸騰したら、3分茹でて、ザルに取ります
- 上をあと2回、繰り返します
- 鍋に果汁と外皮、薄皮、水、砂糖、種を入れ、火にかけます。中火で8分煮たら、種を取り出してください
- さらに5分ほど煮て、完成!!
(鍋の中の水分が多くても、固まりますので大丈夫) - 煮沸消毒した瓶に、熱いまま、いっぱいまで入れ、ふたをして、逆さまにして冷まします。
ゆずみその作り方
材 料
- 味噌 大さじ3
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ0.5
- 柚子 1個
作り方
- ゆずの皮をおろし金ですりおろします
- 鍋に 酒 砂糖 みりん 味噌を入れ弱火で7分煮詰めます
- 沸騰したら火を消し、1をいれ、しっかり混ぜてたら完成
簡単ですね。是非作ってみてください。
まとめ
香りの良い柚子は、シャンプーや化粧品の香りとしてなじみ深いですね。
紹介した柚子ジャムは砂糖をたくさん使っているので、日持ちしますよ。
冷凍保存もできます。
我が家の冷凍庫には柿ジャム、ビルベリージャム、柚子ジャムを大量に保存中です。
小さめのフリーザーバッグ数枚に入れて冷凍すると、重ねることが出来て便利です。
もし「山のゆず」が欲しいという方がおられたら、コメントにご連絡をください。
送料着払いならば無料でお送りします。
わが家の裏のゆずの実は、毎年ほとんど地面に落ちてしまい、それが自然に発芽して裏庭のあちこちに芽がでています。
こちらも欲しい方はどうぞ。
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