留守にしている京都の家の庭に10年物のローズマリーを植えています。
ちょうどポストの下あたりで、郵便屋さんが「ここはいい匂いがする」と言ってくれます。
乾燥に強く、暑い京都の夏にも十分に耐えてくれます。
むしろ、1年に一回は刈り込まなければ、大きくなりすぎてしまいます。
もともと、地中海沿岸に分布する、常緑の低木です。
爽やかな強い香りのハーブとして、料理にも利用でき、我が家ではよくハーブチキンを作っていました。
犬もローズマリーの香りは、嫌ではないようで、残り物を平らげます。
立性と這性があって、用途により使い分けると良いでしょう。
我が家では、ポストの下はこんもり茂る立性のローズマリーを植えています。
這性なら、垣根や塀の上から滝のように垂らすようにすると、素敵です。
初夏に葉の付け根にかわいい薄紫や薄青の花をつけます。
葉は光沢があって、2㎝ぐらいの濃い緑色の棒状です。
ピンク色の花も、園芸品種の中にはあるようです。
属名のロースマリヌスは、ラテン語で「海の露」という意味です。
ローズマリーという名前自体も「聖母マリアのバラ」という意味ですから、つくづく良い名前をつけてもらった幸せな植物だな、と思います。
古代エジプトの墓からも、ローズマリーの枝が発見されました。
香りが強いので、せっけんなどにも利用されています。
京都、大原に住む、友人のべネシアさん(「猫のしっぽカエルの手」で有名?)はローズマリーの枝2~3本を煮出して、そこに重曹粉せっけんを入れて、台所の洗剤を作っています。
この洗剤で手荒れから解放された人もいますから、お試しください。
ローズマリーには殺菌、抗菌、抗酸化作用が、あります。
リラックス効果もねらえます。
【スポンサーリンク】
目次
ローズマリーの育て方
栽培環境・日当たり・置き場
寒冷地以外、どこでも容易に育てることが出来ます。
日当たりと水はけのよい土壌を好みます。
乾燥や真夏の日ざしに強いです。
寒い時期、土の水はけが悪いと、根腐れを起こす場合があるので注意してくださいね。
水やり
鉢植えは、土の表面が白く乾いてから2~3日後に、下から流れ出るほど水を与えます。
冬期は乾かし気味に管理します。
庭植えでは、水やりはほとんど必要ありません。
肥料
植えつけ時だけ、土に腐葉土や堆肥と元肥を施しておきます。
秋にリン酸とカリ分が多めの化成肥料か草木灰を追肥してください。
そうすると、花がよくつきます。
病気と害虫
病気:うどんこ病 (新芽に注意)
害虫:カイガラムシ、カミキリムシ、アブラムシ
用土
ローズマリーは酸性の土が苦手です。
もみ燻炭を一割ほど混ぜてください。
園芸店で手に入りますよ。
そうすると、水はけも良くなります。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:真夏、真冬以外なら大丈夫です。
植え替え:鉢植えでは、植え付け後、1~2年したら、一回り大きな鉢に植え替えてください。
増やし方
さし木しましょう。
春または秋に、15センチぐらいの枝の下半分ほどの葉をしごき、取り除きます。
1時間ほど水につけた後、土にさしてください。
剪定
枝が伸び過ぎると見苦しくなります。こまめに剪定しましょう。
梅雨前に思い切って強く刈り込むことができますが、必ず葉がついた部分が残るようにしてください。
そうしないと、枯れ込む場合があります。
剪定時期は6月と9月10月です。
収穫
冬以外なら通年収穫できます。
リースを作りたい時は、11月末ごろの空気が乾燥した日を選んで、乾かしてください。
低温で空気が乾燥する時期は、乾かしても葉の色がよく残ります。
ローズマリーの育て方、いかがでしたか?
ローズマリーは万能選手なんですよ。
次に効能や効果、料理に利用する方法を紹介しましょう。
【スポンサーリンク】
ローズマリー ティーの効能・効果
生でもドライでもどちらでも構いません。
沸騰したお湯400cにローズマリーを1本入れて、煎じてください。
すっきりして、美味しいローズマリーティーの出来上がり!!
どんな効能があるのでしょう。
1.記憶力向上
脳の血流改善効果があるので、認知症の人が、定期的に摂取すると、症状を遅らせ、悪化を防ぐことが期待できます。
試験中の学生も助かりますね。
2.ストレス軽減
ローズマリーの香りには清涼感があって、森林浴のような気分になります。
不安や緊張を取り除くだけでなく、筋肉の痛み軽減にも効果 があるって、びっくりです。
ストレスからくる抜け毛対策にもなるんですよ。
お風呂でリラックスしたい人は、ガーゼに包んでお風呂に入れて楽しんでください。
3.血流をよくする
冷え性を改善したり、心臓血管系の病気に効きます。
4.ガン予防
抗酸化効果があるローズマリーティーは、「遊離基」と呼ばれるがんの原因となり得る分子を取り除くと言われています。
有害な化学物質や毒素を分解し、デトックスとしても使用できます。
次にローズマリーの葉を料理に利用する方法をご紹介しましょう。
料理に利用
消臭作用や抗菌作用があることから、ローズマリーは肉や魚の臭み抜き、食品などの長期保存の薬草として使われてきました。
肉料理や魚料理に利用できます。
まとめ
ローズマリーって本当に働きものですね。
ある日、友人が我が家のローズマリーの枝が欲しいと言ってきました。
たくさんあげたのは良かったのですが、彼女は料理にローズマリーを
ふんだんに使ったらしいです。
結果はお分かりですね。 ご主人の不評を買ったそうです。
ローズマリーは10~15センチの一枝で、一回の料理には充分です。
【スポンサーリンク】