ビルベリーって知っていますか?

ブルーベリーなら聞いたことがあるという方は多いでしょう。

両方とも目や体に良い成分がたっぷり含まれていると言われています。

実はビルベリーはブルーベリーと比べ、アントシアニンという成分が2~5倍も含まれているんですって。

魅力的なビルベリーについて、含まれる成分や効果・効能、育て方など、詳しくご紹介しましょう。

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ブルーベリーとビルベリーの違い

ブルーベリーはアメリカ大陸原産でツツジ科の栽培品種です。

アメリカでは生食はもちろん、ブルーベリージャム、ブルーベリージュースなど多くの加工品として、長く愛されてきています。

日本にブルーベリーが紹介されたのは2~30年前でしょうか。

ビルベリーのことを聞いたのは最近になってですね。

今ではブルーベリーを家庭菜園で育てている人も多く、食卓に欠かせない果物になっています。

ビルベリーもツツジ科に属します。

別名ワイルドブルーベリーとかヨーロッパブルーベリーと呼ばれています。

ワイルドという名前の通り、野生ですから、とても強くマイナス30度ぐらいまで耐えるようです。

もともと白夜の国々、北欧の原産(ヨーロッパ亜寒帯地方の森林)ですから、日本だと北海道や東北、さらに冷涼な気候の山間部でも栽培可能でしょう。

ビルベリーはブルーベリーの原種です。

ブルーベリーは房に果実がなりますが、ビルベリーは単一に実をつけたり一対で実をつけたりします。

果実もビルベリーは小さくて濃い色をしています。

実は甘く、柔らかいので、市場に出回ることはなく、自分で育てている人だけが生で食せます。

ビルベリーに含まれる成分

ポリフェノール

ポリフェノールには5000種あると言われています。

植物が紫外線から身を守る自然の知恵というわけです。

ビルベリーの葉にはポリフェノールが多く含まれていて、医薬品にも利用されるほどなのですが、

ポリフェノールの一種であるカテキン、ケルセチンをビルベリーの方が多く含んでいます。

その他、デルフェニジンと呼ばれるれ、ロドプシン(色素体)の再合成に作用する成分をビルベリーにより多く含まれています。

アントシアニン

ビルベリーもブルーベリーもポリフェノールの一種であるアントシアニンを多くふくんでいます。

アントシアニンは抗酸化作用に優れています。

人間の体内で発生する活性酸素は細胞を酸化させ、老化の原因ともなります。

アントシアニンはその活性酸素を除去してくれるのでアンチエイジング効果抜群というわけですね。

ビルベリーにはブルベリーに比べ2~5倍のアントシアニンが含まれているそうです。

ビルベリーは15種類のアントシアニンを多く含んでいます。

アントシアニンは天然色素で土中のミネラルなどと反応して、ビルベリーの実を濃い紫色にしているのです。

ベリー類のほかにはイチゴ、ブドウ、ナス、黒豆にも含まれています。

ビルベリーのような野生種の方がアントシアニンを多く含んでいます。

タンニン

ビルベリーにはポリフェノールの一種タンニンも多く含まれています。

荒れた腸の粘膜を修復してくれ、腸内環境を整える働きをするというのですから、うれしい成分ですね。

また、タンニンには抗酸化作用があり、老化を抑え、生活習慣病予防に効果的です。

食物繊維

食物繊維といえば、芋や大豆、海藻、バナナなどに多く含まれていますよね。

ブルーベリーやビルベリーにも食物繊維の含有量が多いです。

食物繊維は体の中の不要物を排泄してくれ、便秘解消には欠かせませんね。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があるのですが、ビルベリーにはその両方が含まれています。

ミネラル

亜鉛はDNA細胞の異変を防ぎ、たんぱく質の正常な活動に大切です。

マンガンは骨を強くするマンガンですが、やはりブルーベリーよりビルベリーの方が多く含んでいます。

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ビルベリーの効能・効果

これまで見てきたように、ビルベリーには様々な成分が含まれていました。

ではビルベリーを摂取すると、どんな効果・効能があるのでしょうか。

目に良い

私たちは毎日、毎晩スマートフォンやテレビを見て、目を酷使していますよね。

依然と比べても格段に目を負担をかけています。

また歳をとると段々回復力も衰えてきます。

それだけにブルーベリーやビルベリーなど目を労わるものが見直されているのです。

目の網膜には光の情報を受け、それを視神経に伝達するたんぱく質があります。

ロドプシンと呼ばれるものですが、眼疲労や老化によって減少すると、目がかすんだり、暗い場所で見えにくくなります。

アントシアニンがロドプシンの再合成を進めるため、視力回復に効果があるのです。

ビルベリーは少量で効果があると実証されています。

抗酸化作用による老化防止

アントシアニンは抗酸化作用が強いフラボノイドの一種で、活性酸素の増加を防いでくれます。

活性酸素は老化の原因と言われていますね。

白内障(水晶体の老化により起こる)や加齢黄斑変性症(黄斑部の老化により起こる)の予防にも役立つと言われています。

ビルベリー、ブルーベリー 共に抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを含んでいます。

病気の予防

様々な栄養素は腸から吸収され、血液によって体内に運ばれます。

ビルベリーから取り入れられた栄養素は血管を保護したり、血行を促進したり、血栓を抑制する作用があります。

血液の循環が良くなると、糖尿病やメタボリック・シンドロームなど生活習慣病といわれる病気を予防したり改善したりしてくれるのですね。

血管が強くなると、深刻な病のリスクを減り、より健康な体へと導いてくれます。

ビルベリー

ビルベリーを育ててみよう

ガーデニングが好きな方に、ビルベリーの育て方をご紹介しましょう。

我が家にもベリー類を植えていますが、2~3年後の収穫できる時期がとても楽しみです。

いくつか注意点がありますので、是非植えてみてください。

樹高は10~30cmで、鉢植えでも育てられます。

水が大好きです。根が浅いので、たとえ庭うえでも土が乾いたらたっぷりあげてくださいね。

病虫害にも強く、甘くておいしい実が毎年収穫できます。

弱酸性の土を好むので、植え付け時にピートモスを混ぜてください。

苗は楽天などの通販で取り寄せることができます。1500円前後で買えます。

ホームセンター等ではなかなか見つけにくいのが現状です。

水やり

先ほども言いましたが、水切れには特に注意してください。

夏場など朝夕、日に2回あげても構いません。

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、そこから水が流れ出てくるまで水やりしてください。

鉢皿に水をためてしまうと根腐れしてしまいますよ。

夏に実をつけるので、水が足らないと失敗します。

冬は土の表面が乾いたら、水を与える程度で大丈夫です。

肥料

春前(3月)と収穫後(9月)に緩効性の固形肥料をあげてください。

最近ではブルーベリー用肥料や果樹用肥料も市販されています。

1~2月(休眠期)に有機肥料(牛糞や油粕)をあげると、土の環境が良くなり、成長も盛んになります。

ビルベリーは酸性のやせた土を好みます。

苗を入手したら、腐葉土、赤玉土に水を吸わせたピートモスを30%ぐらい混ぜた土に苗を植え付けましょう。

ビルベリーの管理場所

冬場、寒いからと言って暖かい室内に鉢を取り込むと、いつまで待っても花をつけませんよ。

一説には7度以下の気温に800時間置くことで花芽がつくのです。

ビルベリーは北欧原産といいましたね。北欧といえば、白夜です。

紫外線をたっぷり含んだ日光を長時間浴びることで、あの甘いおいしい実がつくのです。

ただし、日本の夏の西日はあまり好きではありません。半日陰に置いてください。

ビルベリーの剪定・その他

果実がつく頃に鳥の被害を防ぐには大きなネットをかぶせるとよいでしょう。

収穫が終わって、8月中旬ごろまでには剪定をしてください。

枝先を2~3センチから10センチ切り戻してください。

そうすることで枝先が分化し、来年多くの花が咲き、実をつけるのです。

自分で育てるのは無理!とお考えのあなた。サプリメントという手もあります。

しかし外国産の粗悪品も出回っていますから、慎重に選んでくださいね。

まとめ

ヨーロッパでは中世時代からビルベリーは鳥目などに効果があると愛用されてきました。

第二次世界大戦中に英国の夜間爆撃隊がビルベリージャムを食べてから任務にあたったとするエピソードは有名ですね。

残念ながら現在のところ、アントシアニンの視力改善効果は科学的には実証されていないそうです。今後の研究に期待!!

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