女子キャンプに出掛けませんか?

学生の頃の、気の置けない仲間たちと行った大勢でのキャンプや、家族で出かけたファミリーキャンプ

開けた場所で、澄んだ空気と優しい音に包まれながら、つい時を忘れて焚き火を囲んだ楽しさはけして忘れることのない思い出なのではないでしょうか?

今回は、ここ数年で更に熱を感じるキャンプブームの中でも女子キャンプに注目してみました。

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女子キャンプという名の女子会

川辺でのキャンプ風景

女子キャンプというと、皆で助け合いながら、一つの事を分担して行うというイメージですが、必ずしも全ての場面で共同作業が必要なわけではないように思います。

女子のグループ行動の中で有りがちなのが、誰かが動き始めると自分も一緒にそれをやらなけないような気がして、自分のことが後回しになってしまい、結果的に自分自身の作業が終われず周りに心配をかけてしまうということかと思います。

でも、女子キャンプは、アウトドアで行う女子会のようなもので何も特別なことではありません。

困った時にはお互いに助け合いますが、自分のことはできるだけ自分でするというのが基本です。

そのために、先ずはマテリアル(用具)も含め、自分自身でできることを増やすということが大事だと思います。

そうすることで、結果的に仲間と共有する時間を増やすことができると思います。

(※マテリアル用具や道具、品物を表す言葉です)

自己完結型のすすめ

そこでお奨めなのが、「自己完結型」のコラボ女子キャンプスタイルです。

とても小さなコミュニティを作るような感じをイメージするとわかりやすいと思うのですが、其々が自分のサイトを作って、何かをする時には集まって時間を共有するという方法です。

楽しみ方としては、キャンプ場でのテントの位置は、固まって立てても良いですし、自分の好きな場所を選んで設営をしても良いと思います。

食事も、一緒に作っても良いですし、其々で用意をして、食べる時に集まるという女子キャンプスタイルでもよいのではないでしょうか。

食後に焚き火を囲んでお喋りをする時には皆で、というのでも構いません。

キャンプ=団体生活のように思わずに、もっとプライベートな部分も楽しみたいものです。

勿論、ソロキャンプではありませんから、テントの設営や片付けなど、お互いに協力し合える部分は協力をすると良いと思います。

あとは、そのキャンプの目的次第だと思います。

皆でお料理お作って楽しむという女子キャンプスタイルであれば、キッチンスペースを設ける等、全体のレイアウトを工夫するのもとても楽しいと思います。

夕方のキャンプ

自分のキャンプスタイル

自己完結型の女子キャンプの場合、仲間同士が近くに居ても、個々が自分のサイトを持つことになるので、其々が道具を用意することになりますが全てを新たに揃えなければならないというわけではありません。

キャンプ用品に拘りを持っている方は別ですが、そうでない場合は以前から持っているマテリアルがあれば、取り敢えずはそれ使ってみて、十分に周りを観察してから、本当に欲しいと思えるものができた時に購入すればよいと思います。

インターネット上の動画等を参考に、自分がどのようなスタイルの女子キャンプをしたいのかをある程度決めてみるというのも、大切なことかもしれません。

また女子の場合、体力的に、カッコ良さを犠牲にしなければならない時もあるかもしれませんが、反対に女性だからこそ持てる可愛らしいグッズもあるので無理は禁物です。

但し、将来的にソロキャンプもしたいというのであれば、安全面から一見して女性らしいものを選ぶのは、避けた方が良いのかもしれません。

何れにしても、できるだけ自分で取りまわせる範囲のものを選んでおきましょう。

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キャンプスタイルによって変わるマテリアル

取り敢えず、基本的に必要なマテリアルを大まかに分けると、

・寝るためのもの(テントやシュラフ、寝心地を良くするためのマット等)

・食べるためのもの(食材を保存するためのクーラーボックス、コンロ、調理器具、食器類等)

・寛ぐためのもの(椅子やテーブル、防寒具等)、

に分類されると思いますがテントの形状や床の有無、テーブルや椅子の高さや、それらの必要性に至るまで、好みの女子キャンプスタイルによって選び方が変わってくると思います。

例えば、ブッシュクラフトと呼ばれる、できる限り自然の中に入って、自然の中に有る物を利用して溶けむように楽しむというキャンプスタイルであれば、可能な限り身軽になるよう、軽量でコンパクトなギアやマテリアルを選ぶことになりますが、
一般的なキャンプ場のテントサイトであれば、居心地の良さを求めて高さを抑えたロースタイルでいくか、動きやすさを求めて普通の高さで行くかによっても、マテリアルの選択が異なります。

またテントは、其々のキャンプスタイルによって、大きさや形状が左右されることが多く、一人で使うからと言って、必ずしも1人用や二人用でなければならないということはありません。

つい先日、私が出かけたキャンプは、2泊3日のコラボキャンプで、しかもその間の天気予報に雨が含まれていたので、テント内でも快適に過ごせるよう、一人使用でしたがファミリー用の大きめのテントに、コットと呼ばれるキャンプ用のベッドを入れて、小さいテーブルも置けるレイアウトにしてみました。

荷物が増えることに覚悟は必要ですが、そのような使い方もできます。

また、着替え等の置き場や、キャンプ場では、夜間、外に置きっ放しにできないゴミや履物等も、テントの中に入れておくため、スペースに余裕が必要です。

一人用のテントも便利ですが、できれば少し余裕のある大きさのものや、前室付きのものの方が良いのではないかと思います。

火を使うための道具選び

キャンプでのバーベキュー

食事に何を作るのか、また、どのように調理するのかによってギアの選び方も変わりますが、使い方が複雑ではなくできるだけ簡単に使えて安全なものを選びたいものです。

キャンプ場への移動の方法が車であれば、あまり大きさや重さを気にしなくても良いと思いますが、バックパックで電車やバスでの移動の場合は軽量でコンパクトという条件は必須だと思います。

気温や標高の高さ等、使う条件にもよりますが一般的に考えた場合、
アウトドアでも使用可能なカセットコンロでも良いですし、キャンプや登山用に作られているガスボンベに繋いで使うようなコンロも良いと思います。

固形燃料や小さいアルコールストーブで使うとても小さく畳めるものや、小枝や薪等、燃料自体を自然から得て使うものもあり、使い勝手については一長一短がありますのでインターネット上の動画や、店頭で実物を見て決めると良いと思います。

但し、燃料の運搬も含め、取り扱いには十分に注意が必要ですので、道具だけに注目するのではなく、実際に使うことを想定して、自分自身で取り扱えるものかどうかを見極める必要があります。

また、焚き火をするような場合、大抵のキャンプ場では地面で直接火を起こすことが禁止されていますので、薪を置くための焚き火台の用意が必要です。

そちらも種類が幾つかありますので、インターネットのキャンプ動画等で、実際に使っているところを見て判断すると良いと思います。

焚き火台については、仲間で共用することになりますので事前に打ち合わせをしておくと良いと思います。

またテントもそうですが、キャンプ場でレンタルされている場合もありますので、借りる場合には、事前にキャンプ場に問い合わせて、予約をしておきましょう。

尚、焚き火で燃やす薪については、行く予定のキャンプ場で購入が可能かどうかを予め調べておくこと。

事前に購入しなければならない場合は、少し余裕をもってホームセンターや燃料店等に問い合わせをしておきましょう。

購入後は、湿気の少ない場所でキャンプに出掛けるまで保管しておきましょう。

寝るために必要なもの

キャンプといえばシュラフ(寝袋)ですが、本体の形の好みがあるのに加え、中に詰められているものの素材や量によって、対応できる温度が異なります。

また、素材によって取り扱いやお手入れの方法も異なりますので、実際に手に取ってみて決めると良いでしょう。

できれば、山登り用のマテリアルを取り扱っているお店や、アウトドアの専門店で相談にのってもらうと良いと思います。

因みに、私の場合、キャンプ場へは車で移動のため、丸めた状態での大きさや重たさは考慮に入れず、手入れのし易さを重視して、中身はダウンではなく化繊のものを選んでいます。

形は、最初に入手したものは封筒型でしたが、現在キャンプで愛用中のものはマミー型で、

春~初秋までは5℃までが目安のもの中秋から春先にかけては-10℃まで対応の厚手のものと、ゴアテックスのシュラフカバーを使っています。

目安になっている温度は、ぎりぎりそこまでいけるでしょうというものですので、特に女性の場合は、5℃ぐらいの余裕をもって選ぶことをお勧めします。

現在所有しているもので、ちょっとだけ温かさが足りないような場合は、シュラフ用のシーツや、フリース素材のインナーを使うだけでもかなり温かさが増しますし、ゴアテックスのカバーはテント内の湿気でシュラフがべたつく感じを解消してくれます。

また、シュラフの下に敷くマットは、キャンプ場の小石等による背中のゴツゴツした感じや寒さを防ぎ、キャンプでも安眠するためにとても重要ですので、用意をしましょう。

調理器具と食器

キャンプでの食事

女子キャンプで仲間と一緒にお料理をして食事を楽しむというのでなければ、シェラカップと呼ばれる取っ手の付いた金属製のグッズがとても便利です。

そのままお鍋代わりに火にかけることも可能ですし、食器としても使えます。
色々な大きさや深さのもの、メッシュになっているものもあります。

このカップの良いところは、重ねることができるため荷造りの際に嵩張らなくて済むことです。

直接火にかけて調理をするのであれば、ステンレス製のものを選ぶと良いでしょう。

また、スキレットと呼ばれる鋳物製のフライパンは重さは有りますが、仕上がったお料理の美味しさは素晴らしいものがあります

女子キャンプとはいえ、なかなかダッチオーブンまでは手が出せなくても、スキレットであれば気軽に使うことができると思いますので一つは持っていても良いのではないかと思います。

最初の使い始めの際のシーズニングと、使った直後のひと手間さえ怠らなければ取り扱いも難しくはありませんので、未経験の方はぜひ使ってみましょう。

服装と防寒対策

キャンプ場のような自然の多い場所に行く時には朝晩の気温差や、突然の天候の変化等への対策が必要です。

まず、服装についてですが、できるだけ肌の露出を少なくするよう心がけましょう。

これは、キャンプ場での日焼け対策だけでなく、虫刺されの予防にもなりますし、セキュリティーの面でも大切なポイントです。

トラブルを避けるためにも、大きく肌を見せるような服装は避けたいものです。

できれば、キャンプ場の気温の変化に合わせて着脱ができるよう重ね着を前提に選ぶと良いと思います。

素材については、汗や雨で濡れても乾きやすい物の方がその後に体を冷やさずに済みますので考慮して決めると良いでしょう。

また、キャンプの最中に土や泥がついて汚れたり、焚き火の際に、火の粉で穴が開いたりしてしまう場合もありますので、そうなっても惜しくないものを身に着けると良いと思います。

キャンプ場は、日よけになるものが少ない環境の場合が多いですので帽子も用意しましょう。

首や襟元を日焼けから守るためのスカーフは、寒さ対策にも役立ちます。

更に、雨具やレインウェアも用意しましょう。

季節によっては、湯たんぽや豆炭あんか、使い捨てカイロというものも気軽で役立つマテリアルです。

本格的な寒さ対策でストーブ等の暖房器具を使うとまではいかないけれども、寒さが苦手という方は用意をしておくと良いと思います。

予算を抑えるために先ずは、いきなりショップに行って、片端から必要と思われるものを揃えて購入するよりも、インターネットを利用して、キャンプの動画をたくさん観てみましょう。

ベテランキャンパーさん達がどのような工夫をされているのかが分かれば余分なものを買わずに済むと思います。

また、女子キャンプで使う小物類は、日常使っているもので十分間に合う場合も多いですし、100円ショップ等を上手く利用すれば、低予算でも十分なマテリアルを揃えることが可能だと思います。

できれば、紙や発泡スチロール製の使い捨ての食器を卒業したいところですので、特に拘りがなければ大いに活用しましょう。

まとめ

海岸で食べるサツマイモ

日常の生活を離れ、キャンプ場の自然の空気を感じながら美しい景色をのんびりと眺めることは、気持ちに少しの余裕を与え、また暫くの間頑張れる力を蓄えさせてくれるものです。

体力や道具への拘りは男性に勝てなくても、女子には女子キャンプの楽しみ方があると思います。

偶には外での女子会も良いものですので、是非、楽しみましょう。

また、マテリアルについてですが、女子キャンプで使用するものには、代用のきくものが多くありますので、工夫をして使っていきましょう。

テント等の大物については、キャンプ場でのレンタルも増えています。

また、バンガローやコテージを利用することも可能ですので、移動の手段が電車やバスでも、諦めずに身軽にキャンプ場へ出かけてみましょう。

女子の場合、本格的なソロキャンプへの憧れは有っても、最初の一歩が踏み出しづらいという声もよく耳にします。

まずは、コラボ女子キャンプから入って、用具の使い方やキャンプそのものに慣れることから始めましょう。

また、ソロキャンプがしたくなった時には、安全面を第一に考えて、サークル等でキャンパー仲間や、知り合いを作っておくのも良いかもしれません。

同じキャンプ場内に知っている人が居ると、それだけでも安心感が違います。

また、キャンプ場を選ぶ際に、管理人さんの居る場所や、女性客の多いところを選ぶと、お手洗い等の管理も行き届いている可能性が高いと思います。

これから、女子キャンプにはとても魅力的な季節になります。

初夏には初夏の、真夏には真夏の、秋には秋の、冬には冬の、其々の楽しみ方があると思いますが、季節を肌で感じて、目や耳で自然の恵みを受け取る。
そんな女子キャンプを楽しみましょう。

 

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