キャンプや登山などに出かけるときに、快適な睡眠を確保するためにシュラフ(寝袋)が必要となります。

シュラフとはドイツ語のシュラフザック(Schlafsack)から来たもので、アメリカではスリーピングバッグ(Sleeping bag )と呼ばれています。

ちなみに日本語では寝袋です。

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シュラフといっても色々あります

シュラフ(寝袋)といっても、お店に行くとたくさんの種類が各メーカーから出ていて、たくさん並んでいます。

見た目で選んでしまう方もいるようですが、やはり性能で選ぶのが基本です。

夜シュラフに入って寒いのでは眠ることもできません。

使う用途によっても選び方が変わってきますし、使う季節によっても選び方が違います。

夏用であったり冬用であったりと各シュラフ(寝袋)の特徴があります。

では、どのタイプのシュラフ(寝袋)を選べばよいのでしょうか?

お店の方に尋ねてみるのもおすすめですが、お店にシュラフを買いに行く前に、ちょっとした予備知識を入れておきましょう。

シュラフのタイプ

シュラフのタイプには、大きく分けて二種類あって、封筒型とマミー型があります。

また、中綿の種類も化学繊維とダウン(羽毛)の二種類があります。

それぞれの特長について説明します。

封筒型

SEIKOH 寝袋 シュラフ 封筒型

名前のように、封筒のような形をしたシュラフです。

サイドにジッパーが付いていて、これを開け閉めしすることで出入ができます。

暑いときには両サイドのジッパーを開けて広げれば、掛け布団として使うこともできるのでとても使い勝手のいいシュラフです。

保温力はマミー型に比べれば劣りますが、暖かい季節にしかキャンプをしないという方にはおすすめのシュラフです。

寝心地は布団感覚で寝られて圧迫感の少ないシュラフです。

但し、収納時の大きさも大きくなってしまいますので、登山やバイクキャンプやサイクリングなどで運ぶには適しません。

また、寒冷地での使用にも適していません。

マミー型

高級ダウン寝袋 マミー型

ミノムシのように全身を覆うような形のシュラフです。

前進を覆う構造なので密閉性もよいく、封筒型に比べてシュラフ内は暖かいです。

また、コンパクトに収納できるので、登山やバイクや自転車などでも持ち運びが便利です。

密着性が高く保温力が勝っているので、寒い季節のキャンプや寒冷地でも使いたい方におすすめのシュラフです。

但し、封筒型に比べると多少の圧迫感があります。

中綿の素材

化学繊維素材の特徴

化学繊維のシュラフは、普通の洗剤で丸洗いができるのがありがたいです。

水に強いので、多少濡れても大丈夫です。

収納袋に入れたままの状態で保管できるので保管もしやすいシュラフです。

比較的値段も安くなります。

但し、ダウンに比べれば重くなりますし、収納サイズも大きくなりますので、登山やバイクや自転車などでの運搬には向きません。

ダウン素材の特徴

ダウン(羽毛)のシュラフは、軽くて暖かいのが特徴です。

軽くてコンパクトに収納できるので、登山やバイクキャンプ、サイクリングなどの持ち運びに向いています。

暖かいので寒冷地での使用に向いています。

但し、水濡れには弱いので注意が必要ですので、水に濡れやすい環境ではシュラフカバーとの併用をおすすめします。

価格も高価になります。

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封筒型の化学繊維仕様

温かい時期に向いているシュラフです。

収納時の大きさは大きくなってしまい重量も重くなりますので、オートキャンプなどに向いています。

両サイドのジッパーを開けて掛布団状態で使うことができるので、夏のキャンプの暑い夜には使い勝手のよいシュラフです。

価格帯も安価な方になります。

封筒型のダウン仕様

機能性と保温性を兼ね揃えたシュラフといえます。

保温性脳の妥協はできないが、あまり暑くなりすぎるのも困るという環境下で役に立つシュラフです。

キャンピングカー内では、そこそこ気温が高くなるので、寒い季節のキャンピングカーやトレーラーハウスでのキャンプなどにおすすめのシュラフです。

封筒型なので、ジッパーを開けて掛布団で使えるのも嬉しいです。

マミー型の化学繊維仕様

3シーズン用として使えるシュラフです。

マミー型は密着性が良いので保温性が高く、温かく寝られるシュラフです。

マミー型は化学繊維使用ですがコンパクトに収納ができます。

通常の選択で丸洗いできるのが嬉しいです。

マミー型のダウン仕様

寒い時期に向いているシュラフです。

ダウンはマミー型に使われていることが多く、マミー型のダウン仕様のものは、冬山でも使うことができるほど、保温効果が高いシュラフになっています。

また、コンパクトに収納でき重量も軽いので持ち運びが簡単にできることから、登山にも重宝されています。

但し、ダウンのものは専用洗剤でしか洗濯ができませんし、保管も収納袋に入れたままではなく、膨らんだ状態で保管しなければならないなどの取り扱いに注意が必要です。

とても保温性が良いので、夏のキャンプでは暑くて使えないこともありますので気を付けて下さい。

価格帯も高価な方になります。

シュラフの使用可能温度と最低使用温度

寝袋の使用温度は必ず確認しておいてください。

使用可能温度や快適使用温度と表記されている温度は、寒さを感じることなく快適に睡眠ができる温度のことです。

最低使用温度や限界使用温度と表記されている温度は、この温度以下で使用すると危険な状況になるという温度の表記です。

温度表記が1つしかない場合の表記温度は、最低使用温度の場合がほとんどです。
快適温度は、この限界使用温度に8℃以上プラスしたものだといわれています。

つまり、寝袋を選ぶときには快適使用温度を確認することをおすすめします。

快適使用温度と限界使用温度は、メーカーによって記載名称が違っていることもあります。

例えば、快適使用温度のことをコンフォート、限界使用温度のことをエクストリームと記載されているメーカーもあります。

ここに記載されている限界使用温度や快適使用温度はあくまでも目安と考えてください。

人によって体感温度は変わってきます。
暑がりの人と寒がりの人では、体感温度が全く違ってきますので、自分に合わせて5度~10度程度のプラスマイナスをして考えてください。

寝袋を選ぶときの使用温度はお店の人に相談することをおすすめします。

まとめ

シュラフ(寝袋)には、色々な種類や機能があります。

使用環境に応じて、特に使用する時期の気温によって選び方を考える必要があります。

暖かくて保温機能の高いものは、寒い時期での使用に適していますが、暑い時期には使えないこともありますので気を付けて下さい。

3シーズン用でも、シュラフカバーや防寒着との併用によって、寒い時期でも使うことも可能です。

アウトドアでの快適な睡眠のためにも、シュラフ(寝袋)選びは慎重に行いましょう。

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