登山の必需品といえば、登山靴、ザック、レインウェアです。

この3点は、登山の三種の神器とも言われているくらい大切なものです。

その中でもレインウェアは悪天候の中で命を守ってくれる大切なものです。

レインウェアと言っても、色々な種類やいろいろな素材のものが各メーカから出ていますので、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。

そこで、登山用のレインウェアの素材の特徴やおすすめの選び方をご紹介します。

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レインウェアの必要性

山の天気は変わりやすいといわれています。

出発時に晴れだからと言って、絶対に雨が降らない保証はありません。

夏の晴天時の登山では、山のあちらこちらに入道雲が湧いてきます。
その一つが巨大化してこちらに向かってくれば、あっという間に土砂降りの雨に見舞われてしまうなんてことも当たり前のことです。

山では、常に雨は降るものとだ考えて、レインウェアは必ず持っていってください。

レインウェアの種類と特徴

ポンチョ

PRODUCTS レインポンチョ

ポンチョは、四角い布の真ん中に穴が開いていてそこにフードが付いたものです。

ザックを背負ったまま頭から被ることができて、上半身を覆うことができるレインウェアです。急に雨が降ってきた時にも、頭からスポッと被れば簡単にレインウェアを着ることができるのがポンチョです。簡単な作りで小さくなるので携帯に便利です。価格も安価になっています。

しかし、てるてる坊主のようにマント状に広がっている為、横殴りの雨にはポンチョがまくれ上がってしまうので強風には弱いレインウェアです。

また、上着だけしかないので下半身は無防備になってしまいます。

レインコート

Marukawa JEANS POWER JEANS VALUE

レインコートは、上半身からお尻ぐらいまでを覆うワンピースのレインウェアです。

一般的に、タウンユース向けに作られており、機能性よりお洒落なデザイン性を重視したものになっています。

使わない時にも、コンパクトに収納することができませんので登山には向いていません。

レインスーツ

シンプソンサンクチュアリ レインスーツ

レインスーツは、ジャケットとパンツの上下に分かれたレインウェアです。

機能性を追求したレインウェアで、アウトドアに特化した設計がされています。

機能性は抜群に優れていて、防水性能や撥水性能に長けているのは当たり前ですが、透湿性にも優れていて、レインスーツを着ていても動きやすい製品が多くあります。また、コンパクトに収納できる収納袋が付いているものがほとんどです。その分価格は高価になります。

このように「防水・撥水・透湿」の機能性が優れていて、装着時でも動きやすく、コンパクトに持ち運びができるので、登山時のレインウェアとしては、レインスーツがおすすめです。

レインウェアの構造

登山用、アウトドア用のレインウェアの素材は、基本的にナイロンが使われています。

このナイロンに薄い防水素材を張り合わせてできています。

基本的な構造は、外側にナイロン、内側に防水素材、内側の中にナイロンやメッシュがついているものもあります。

この一番内側の素材がないものを2層構造といわれていて、一番内側の素材が付いているものを3層構造とわれています。

レインウェアの中でも、防水性、防風性、透湿性の3つの機能を備えているもので有名なものはゴアテックスです。

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ゴアテックスとは

メンズ ジャケット S-LAB X
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ゴアテックス(Gore-Tex) は、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売している防水透湿性素材の商標名です。

ゴアテックスの最大の特徴は、防水性と透湿性を両立させているこという画期的な素材であることです。つまり、水蒸気は通すが雨は通さないという素材です。

防水透湿性素材は他にもあります

モンベルのドライテックやコロンビアのオムニテックなどがあります。

ドライテック レインウエア

モンベルのドライテックは、モンベルが独自に開発した防水透湿性素材です。
スポンジ状になった厚さ約25μm の多孔質(たくさん穴の空いた)メンブレン(膜)を生地に貼りあわせ、親水性(表面に付いた水が玉のような水滴にならずに、薄く広がって水の膜をつくる状態)のある無孔質(穴のない)ポリウレタンをコーティングしたものです。

コロンビアのオムニテックは、コロンビア独自に開発した防水透湿技術です。
外からの雨を防ぎ、内側の湿気(汗)を外に出して、不快なムレを抑えるレインウェアには欠かせない機能です。

レインウェア購入

好日山荘 町田店

登山用のレインウェアは、アウトドア用品の専門店での購入をおすすめします。

アウトドア専門店なら、登山に適したレインウェアが多く揃っていますし、スタッフの方たちも知識を持っていますので、適切なアドバイスをしてもらえますのでおすすめです。

お店に行くと、たくさんのレインウェアが置いてありますので、チョット戸惑ってしまうと思います。

まずは、前述したゴアテックやドライテックやオムニテックなどの防水透湿性の高い素材のものを選ぶ方が無難だと思います。

やはり、防水性はもとより透湿性という、登山中にレインウェアの中が蒸れて濡れないということは必須条件になります。

あとは、自分の気に入った形や色を見つけましょう。

自分好みのレインウェアが見つかったら、服の上から着てみてお店の中を歩いてみましょう。

購入時のチェックポイント⓵

そこでチェックすることは、窮屈ではないか、ブカブカではないかなどのフィット感をチェックしましょう。しゃがんでみたり、手を上にあげてみたりして、動きやすいかどうかのチェックもしてみてください。

登山では、着ている服も気温に応じて脱ぎ着したりしますので、多少余裕があるくらいのものを選んでおくことをおすすめします。

チェックポイント⓶

お店の中を歩いていて、レインウェアの内部が蒸れないかもチェックしおきましょう。

チェックポイント⓷

脱ぎ着が簡単にできるのかもチェックしてください。登山靴を履いたままで脱ぎ着ができる機能を持ったものを選んでください。実際の登山では、登山靴を履いた状態で脱ぎ着することがほとんどです。

チェックポイント⓸

収納時に、どれほどコンパクトになるのか、また重さはどれくらいあるのかもチェックポイントです。

耐久性についても、スタッフの方に聞いておきましょう。

チェックポイント⓹

その他、分からないことや不安に思うことは、どんなことでもスタッフの方に尋ねてみてください。

値段は少々高くなっても、自分が納得して気に入ったレインウェアを選んでください。

レインウェアは長期に使えるものなので、妥協して買って途中で気に入らなくなって買い替えることを考えれば、少々高くても気に入って納得できるレインウェアを買っておいた方が、長い目で見れば安い買い物になります。

まとめ

ひとくちに登山用のレインウェアと言っても、さまざまな素材やタイプがありそれぞれに特徴があります。

それぞれの特性や機能の予備知識を持ってから、アウトドア専門店へ出かけましょう。

登山用のレインウェアを購入する際にも、予備知識があれば、お店のスタッフの方に的を得た質問ができます。

自分の体型や登山スタイルに合った製品を選んで、雨の日でも快適な登山を楽しんでください。

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