オリーブって聞いたら何を連想しますか？
オリーブオイルとか、ポパイの彼女の名前が確かオリーブでしたね。
オリーブの葉のようにすーっと細い女の子で、苗字はオイル。
旧約聖書の中の「ノアの箱舟」にもでてきましたよ。
地上に争いが蔓延し、それを悲しんだ神は色々な種類の動物を一対だけ連れて、箱舟に乗るよう言いました。
その後、大洪水になり、何年も何年も経ったある日、外の様子うかがうために、ノアが鳩を放ちます。
すると鳩はオリーブの枝をくわえて戻ってきたのです。
そういうことから、鳩とオリーブは平和の象徴になったということです。
オリーブはモクセイ科の常緑樹です。
地中海沿岸を中心に、中近東や北アフリカが原産地です。
紀元前3000年頃には既にクレタ島で栽培されていたという記録が残っています。
今でも地中海沿岸ではオリーブの木をいたるところで見かけます。
中には高さが２０～３０ｍというオリーブの木や樹齢が１０００年というのも見かけました。
縦長の銀葉は新鮮で瑞々しく、日当たりの良い暖かい場所ならグングン伸びます。
日本では小豆島で栽培が盛んですね。
きっと温暖で雨が少ない気候が地中海あたりと共通しているのでしょう。
花言葉は「平和」「安らぎ」勝利」「知恵」です。
オリーブの葉は縦長で、とがっているため「邪気をはらう」という風水的な効果もあるのですよ。
開花期は6月で、10月終わりから11月にかけて実ができます。
オリーブの実を生でかじると、苦くてとても食べられはしません。
塩漬けにするか、絞ってヴァージンオイルを楽しみましょう。
枝を結わえてリースにするのもいいですね。
葉を乾かして、煎じるとお茶にもなるそうです。
鉢植えを玄関に飾ると幸せを呼ぶといわれています。
【スポンサーリンク】
オリーブの特徴
リンゴや梅、ブルーベリーと同様、自家不結実性（自分自身の花粉では受粉できず、実がつかないこと）です。
そのため、実をつけたいと思えば、異なる品種を近くに植えてください。
おもしろいことに、オリーブにも相性があるので、「地植え編」の情報を参考にしてくださいね。
実を楽しみたいと思ったら、切り詰めることばかりしていてもだめです。
是非、剪定の仕方をマスターして実まで楽しんでくださいね。
ポイントは「2種類以上の品種を近くに置く」「寒さを経験させる」「他の花も近くに植える」と覚えてください。
オリーブの木は寒さにあまり強くありませんが、10日以上10度以下の気温を経験しなければ、花を咲かせないという特徴があるのです。
実に関して言えば、一般に、実の大きいものは塩蔵用（含油率が低い）、実の小さいものはオイル用（含油率が高い）です。
オリーブの育て方
鉢植えはオリーブの木を室内やベランダでコンパクトに育てたい人に最適です。
30センチほどの小さめのオリーブの木もあります。
水やりの方法
オリーブの木は比較的乾燥に強い植物です。
オリーブの木の水やりは、鉢土が乾いた時、鉢底から水が流れ出る程たっぷり与えます。
水の与えすぎは過湿状態となり、根腐れしますので注意が必要です。
夏場は水やりに加え、葉水でオリーブの体温を下げてあげてください。
日当たり
オリーブの木は日光が大好きで、耐陰性がありません。
日当たりの良い明るい場所で管理しましょう。
また、オリーブの木は、マイナス3度以下の環境では枯死してしまいます。
そのため、ベランダで育てる場合、真冬は室内に取り込んでください。
あまり窓際に置くと、夜間の冷気で木や葉が傷んでしまうので、注意してくださいね。
かといって、ストーブの熱風がかかるような場所はだめですよ。
肥料
肥料は緩効性タイプの置肥（マガンプなど）を与えましょう。
肥料の時期は開花前の2月～3月と、花が終わった後の6月頃です。
それから、実を収穫した後の10月頃の3回を目安にしましょう。
また、3月に即効性のある液肥（ハイポネックスなど）を与えるのも効果的です。
剪定
剪定は、風通しを良くするためや、害虫を予防するために行います。
でもまだ３歳未満の若木は、剪定しなくても大丈夫です。
インテリアとしての見栄えを良くしたい場合は形を整えてください。
そのような剪定はオリーブの木の生育期である5月～12月に行います。
でも、こ新しく伸びてきた枝を剪定して切り落としてしまうと、翌年に花がつきにくくなり、実を収穫できなくなる場合があります。
実を収穫したいと考えている人は注意が必要です。
植え替え
同じ鉢に植え続けると、土の中に根を生やすスペースがなくなってしまいます。
いわゆる、根詰まりという現象です。
1～2年に一度は、剪定後、一回り大きな鉢に植え替えてください。（毎年植え替える人もいます。）
植え替える時に準備するものとしては、鉢、オリーブ専用培養土、鉢底石、支柱、麻紐、はさみなどです。
まず、鉢の横をたたいて、古い鉢からオリーブを抜きます。
それから、古い根や腐った根を切ります。
次に、新しい鉢にオリーブの木を鉢に戻し、土を入れます。
オリーブの木の横に支柱を立てます。
麻紐で数か所結わえて完成！
すぐ、水をたっぷりあげてください。
このような植替えは鉢植えの育て方において欠かせない作業です。
オリーブの木は成長が早く小さな鉢ではすぐ安定が悪くなり、倒れやすいので、少し大きすぎるぐらいの鉢を選ぶようにして下さいね。
時期は4月～6月に行うと良いでしょう。
真夏の暑い時期や冷え込む時期は株を弱らせますので止めましょう。
栄養不足
オリーブの葉の先端部分が色ぬけしたように、黄色くなる時があります。
これは、土の中のミネラルの微量栄養分が不足している証拠です。
マグネシウムやマンガンなどが不足していることが考えられます。
苦土石灰や、専用の肥料をあげてください。
苦土石灰はマグネシュームが入っていて、園芸店でも売っています。
一度黄色くなった葉は、元には戻りません。
取り除いて、新葉を待ちましょう。
【スポンサーリンク】
オリーブオイルの豆知識
オリーブオイルの風味はすきですか？
オリーブ果実のフルーティーな香りや青々しい香り、そして苦みなどと言われます。
風味は品種、土、気候、気温、 畑の位置、収穫時期、摘み方、搾り方に様々に変わります。
私は料理にオリーブオイルを愛用して長いのですが、ずっと気になっていたことがあります。
エクストラバージンとピュアと呼ばれているオリーブオイルがありますよね。
違いは何なんでしょう？
「エクストラバージンオリーブオイル」は、オリーブの実をしぼっただけのオイルです。
その中でも世界基準に照らし合わせて、上から「エクストラバージンオリーブオイル」ー＞「バージンオリーブオイル」ー＞「オリーブオイルランパンテ」に分けられています。
「ピュア」と呼ばれるオリーブオイルは、上記のオイルを精製した油です。
その油と「エクストラバージンオリーブオイル」または「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものが「ピュア」なのです。
ちなみに「ピュア」は日本だけのものだそうです。
まとめ
数年前、友人が新築の家の庭にオリーブの樹を選びました。
植えた当時は細くて低い樹でしたが、今では立派に育ち、素敵なシンボルツリーになっています。
鉢植えのオリーブも最近とても人気がある観葉植物で、プレゼントに最適です。
オリーブを玄関に置くと、その家に幸せが訪れると風水では言います。
高く天に向かって伸びる姿から「あなたを照らす」というメッセージを持つそうです。
育て方をマスターして、是非オリーブの樹を生活の中に取り入れてみましょう。
【スポンサーリンク】
